作品でしょう。

同時にイタリア人たちも、ムッソリーニを支持していたじいさん(タビアーニ作品でおなじみのオメロ・アントヌッティ)が、ドイツ兵を嫌うばあさんたちとケンカする。ここでも戦う相手が問題となります。
そしてドイツ兵の中にもナチスばかりじゃないと、ぎくしゃくした関係が描かれ(これが通俗的なのが惜しい)またしても戦う相手を間違えるなということで、黒人兵ヘクターの生涯が左右されることとなります。
少年と黒人兵の関係や、神がかった少年の行動など、感動物としての要素を忘れていないから163分もあるわけで、しかしスパイク・リーとしては自分の主張を通しきったという作品でしょう。